2011年2月7日月曜日

利き手の起源オウムで調査-マッコーリー大学 | スゴモリ

なぜ利き手というものが存在するのだろうか。どうして、右手と左手を同じように使えないのだろうか。人間では教育や文化の制約が、生物学的真実を包み隠しているかもしれないので、人間以外の動物で考えてみると、動物にも利き手、利き足はあるらしい。

オーストラリアのマッコーリー大学(Macquarie University)生物科学科に所属するCulum Brown氏らは、16種類のオウム322匹について、その利き足と利き目の関連を調べた。鳥の目は、頭部の右側と左側に分かれてついているため、目の前の物体を見るときには、人間のように両目で同時に見ることができない。そのため、必ず首をひねって、左右どちらかの目で物を見る。これが鳥の利き目だ。

研究結果は、利き足が右足のオウムは、右目で物を見て、それをつかんだという。利き足が左足の場合は、左目だ。この動き自体は、極力視界の死角を減らし、無理のない自然な動きとして納得できる。右目で見ながら、左足でつかもうとすると、左足が左目から右目に移る間にどうしても死角ができてしまうし、身体の向きから言っても不自然だからだ。

では、利き足が右足だから、右目で見たのだろうか。いや、発達の段階としては逆だ。まずは対象物を見ることを覚え、その次にそれをつかむという動作を覚えるのが普通だ。ということは、最初に利き目があって、それによって利き足が決定されたと考えるのが合理的だ。この結果から、Brown氏らは、利き足(利き手)の起源は、両眼視ができない動物の利き目にあったのではないかと述べている。利き目で見ることが、手足の動きを制限し、その結果利き手(利き足)が生まれたのではというわけだ。

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