2010年9月25日土曜日

だから俺は父親を憎んだ。 そして死んだ母親すら憎んだ。 | DDN JAPAN / (DIGITAL DJ Network) 音楽・映像・アート・8-BIT周辺情報メディア

「君は不思議に思わなかったのかい。君が物心ついた時には、もう手話を使えていた事を。」

たしかにそうだった。俺は特別に手話を習った覚えはない。じゃあなぜ・・・

「君の父親は僕にこう言ったんだ。

『声と同じように僕が手話を使えば、この子は普通の生活を送れますか』


驚いたよ。

確かにそうすればその子は、声と同じように手話を使えるようになるだろう。小さい頃からの聴覚障害はそれだけで知能発達の障害になり得る。だが声と同じように手話が使えるのなら、もしかしたら・・・でもそれは決して簡単な事じゃない。その為には今から両親が手話を普通に使えるようにならなきゃいけない。

健常人が手話を普通の会話並みに使えるようになるのに数年かかる。全てを投げ捨てて手話の勉強に専念したとしても、とても間に合わない。

不可能だ。
僕はそう伝えた。

その無謀な挑戦の結果は君が一番良く知ってるはずだ。

君の父親はね、何よりも君の幸せを願っているんだよ。だから死にたいなんて、言っちゃ駄目だ。」

Posted via email from realtime24's posterous

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