2010年9月13日月曜日

フォーリング・マン 9/11:The Falling Man

WTCを飛び降りた人は約200人。退路を絶たれ火炎を逃れる道が他になかった状況に鑑み、NY市検死局では9-11死亡者全員を「他殺」と断定。「自殺者(Jumper)」とは認めていない。

これを「飛び降りをなかったことにする態度」、「事実と向き合わないといけない」なんて精神カウンセラーみたいなこと言う人がいるが、冗談じゃない。あの日は全米と世界中が飛び降りる人たちを生中継でなす術なく見守っていたのだ、なかったことになんかできるわけない。「自殺は罪。地獄に堕ちる」という宗教に配慮しただけだと思うよ? 遺族があれを自殺と認めるわけないでしょ。あの朝も、最後の最後の瞬間まで彼らは、生きたいと願っていたはずだ。

写真の男性の身元は分からないが、おそらく背格好と服装(毎日着ていたオレンジの下着が他の写真に映っていた)から最上階レストラン「Windows on the World」の音響エンジニアのジョナサン・ブライリー(Jonathan Briley)さん(当時43歳)ではないかと言われている。

以下の動画の1:00:05に登場する方だ。父親は牧師で「苦しみを乗り越えろ」と人に説教するのが仕事だが、「自分のこととなるとそれができない」として、取材には応じていない。

亡くなられた約3000人全員のご冥福をお祈りします。


9/11 Falling Man(邦題:フォーリング・マン 9.11)
2006年英TV局が製作した76分のキュメンタリー。監督はアメリカ人のヘンリー・シンガー、撮影はNYのリチャード・ヌメロフ。4:53に出てくるのが最上階レストランのシェフ長Michael Lomonaco(この日は遅刻して九死に一生を得た)、8:43は写真家Richard Drew。批評123

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