2010年6月22日火曜日

「田中角栄 最後の大演説」CD:2010年7月号|新潮45|新潮社




「田中角栄 最後の大演説」CD(一部抜粋)

 122兆円の国債のうち54兆円が赤字でしょ。赤字国債。赤字国債をなくするにはどうするか。非生産的部門の経費を切り詰める。これ一つだ。これは行革だ。ね。もう一つは税収を上げる、いうことだ。増収ができないかどうか。増税をしない。増税なんかしなくたってできる。これは諸君にはっきり言っておく。増税なんかしなくたって、国はそういう蓄積を持っとる。
 これは総理大臣と大蔵大臣は責任とってもらわなきゃいかん。私は49年まで、49年の末にやめているからね、いいんです。わしは、大蔵大臣は40年にやめたんだ。40年のときには減収補てん債4400億ばかり出しただけだ。あとは49年までには国債、赤字国債は一銭も出ておらん。50年から54兆円出したんだから。それで選挙するたびに自民党の票を減らしているんだから、これは知恵はないな。(笑)言わざるを得ない。だれか反論があれば出せ。具体的政策を持って出せ。こういうこっちゃ。そうじゃないか。おれに変われば、借金は返すけどこっちから借金してこっちから。何だそれ。
 だからだめだ。増税はしない。景気はよくして税収を上げる。赤字国債はちゃんと返す。こういうのが政策だ。さあ、竹下君はこれ大変だぞ。実際これ。下手をすると殺されちゃうんだから、これ。ほんとうですよ、うそじゃない。こんなわかりやすいことが、どうしてわからん。54兆円はまだ増えるんだから。
 このままにしておくとね、公債費がピーク時には、このままの現行制度、60年間でもって払うということになると、1兆円の国債の元利払いが3.8倍になるんです。現在の122兆円をそのまま引き延ばすと、国民は何年間かに122兆円の国債に対して、400兆円償還しなければならない。これは昭和60年度まで建設国債を入れて、八十何兆円増えたんです。ラウンド200兆円残るとしたら、600兆円にも800兆円にもなるのであります。諸君。これはどうして払うんだ。
 これをどうして払うということを言わないで、日本を担う責任者としての宣言はできない。これ具体策を5分間で言います。

 

すごい

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