2009年10月23日金曜日

亀井・西川会談に奥田前経団連会長が同席していた。 - 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』

西川更迭」から「斉藤元大蔵次官登場」へという予想外の急激な展開に、相変わらず、新聞やテレビは、「小泉・竹中構造改革」一派の情報工作の一翼と化して、ピントはずれの「郵政民営化見直し」批判や亀井批判を繰り返しているが、たとえば、「郵政の民から官への逆行」「これで脱官僚か」等と、勉強不足を露呈したステレオタイプな、陳腐な批判ばかりだが、それも新聞やテレビ自身が、「小泉・竹中構造改革」一派の情報操作に加担し、利用され、甘い汁を吸わされた挙句、国民に向かって「郵政民営化」を扇動したという逃げられない過去があるからだろう。彼等は、「郵政民営化見直し」をするならば、その理由や方向性を国民の前に説明せよ、と喚いているが、知らぬは新聞とテレビだけだろう。彼らの勉強不足、知的退廃は歴然としている。国民は「郵政民営化」のからくりと、郵政利権の黒い闇に気付いているからこそ、民主党や国民新党、社民党への政権交代を望んだのである。今や新聞やテレビこそ、真っ先に「構造改革」しなければからないほどの知的劣化現象の渦中にあるといっていい。ところで、亀井氏の「二度にわたる西川辞任勧告会談に奥田・前経団連会長が同席していた。」と亀井氏自身が語っているらしいが、もしこれが事実とすれば、西川社長を辞任に追い込んだ亀井氏の西川包囲網作りが、かなり強引ではあるが、いかにも亀井氏らしい用意周到な隠密作戦だったことがわかるが、それと同時に、「小泉・竹中構造改革」派の最大の黒幕と思われていた奥田碩・前経団連会長が早々に「小泉・竹中構造改革」派から「郵政民営化見直し」派に寝返っていたとうことになるわけで、商売人の変わり身の早さには、改めて驚くほかはない。それならば、西川善文日本郵政社長の「首」に手をかけた鳩山邦夫前総務省を、物の見事に返り討ちにして見せた小泉純一郎氏や竹中平蔵氏等としても、ことここにいたっては、「小泉・竹中構造改革」一派を総動員しての反撃の裏工作も空しく、「脱帽」する外はなかったであろう。相手が、一枚も二枚も上手だったということだろう。亀井氏は、「郵政民営化の黒い霧」に関しては、「自分責任追及はしない」「役員全員の辞職は必要なし」と明言しているが、おそらく、「西川更迭」の代わりに「責任追及なし」「役員全員の辞職は必要なし」ということで、手打ちしたのであろう。つまり、これからの日本郵政の人事と運営は、奥田碩トヨタ相談役(日本郵政取締役)と新社長斉藤次郎氏とのコンビが中心になって進められるということだろう。しかし、亀井氏が「自分責任追及しない」といっていることからもわかるように、亀井氏自身の手では責任追及はやらないというだけで、亀井氏以外の人物が、「郵政民営化」の利権構造の「闇の部分」の責任追及に乗り出さないという保障は何処にもない。次期日本郵政社長内定した斉藤次郎氏がその役割を担って登場したということだろうか。共同通信の取材によると、追い詰められたもう一人の中心人物・竹中平蔵氏は、相変わらず、必死になって斉藤社長抜擢人事を、官僚の「わたり」だとかなんとかいって、批判、罵倒しているようだが、竹中が崖っぷちにある証拠だろう。  

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