ジョブズは、開発チームが約束した期日に遅れそうになったり
技術的に壁にぶつかったりして電話をかけてくると、おだやかに
話を聞き、チームの優秀さを称えたあとで、「やればできる」と
いって電話を切ってしまうそうです。部下からは絶対に「ノー」
という返事を受け取らない人なのです。
このようにジョブズは目標は大きく具体的に示すのですが、そ
の達成方法については一切部下にまかせるのです。上司が達成方
法にまで踏み込むことは、部下に余計な先入観を与え、実現の可
能性を限定的なものにしてしまう恐れがあるからです。
ソニービルができる前のことですが、ソニーの盛田昭夫社長は
広報部長に対し、こういう指示を与えています。
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1年たったとき、東京のどこかからタクシーに乗って、ひと言
「ソニービル」と言うだけで運転手が連れて行ってくれるよう
なPRを考えろ。——竹内一正著/リュウブックスアステ新書
『スティーブ・ジョブズ/神の交渉力』より
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目標は誰でもわかる具体的なものです。社長はそれを指示し、
その達成方法は広報部長にまかせたのです。達成方法は無限にあ
るでしょう。あらゆる可能性を追求せよ——それをやるが部下の
仕事なのです。 ——[クラウド・コンピューティング/06]
2009年10月21日水曜日
Electronic Journal: ●「なぜソニーはiPodを開発できなかったのか」(EJ第2678号)
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