2010年9月9日木曜日

戦国期、キリスト教の重大な教義、『霊魂の不滅』を真っ向から否定したのが禅宗であ

戦国期、キリスト教の重大な教義、『霊魂の不滅』を真っ向から否定したのが禅宗であった。
禅宗のこのようなの考えは当時の日本に広く受け入れられており、信長も
「若干の点”禅宗の見解に従い”、霊魂の不滅、来世の賞罰などはないとした」と、
フロイスですら認めていた。
そんな禅宗の僧たちは、こんな疑問をキリスト教宣教師たちに発した

「あなたがた宣教師が言うように、唯一神デウスの存在が真実であるのなら、何故日本人に対し
こんなにも遅れて伝わり、どうしてその善良さなるものが今まで隠されてきたのか?」
人類すべてを救うはずの唯一絶対の神が日本人だけを現在までほおっておいたと言うのは
矛盾に満ちているではないか?

「あなたがた宣教師は人間には不滅の霊魂が有ると言う。しかし人間が死ぬとき、他の動物が死ぬ場合と
何ら違いはない。霊魂の兆しすらどこにも、誰にも見ることが出来ない。
ならばどうしてあなたがたは、霊魂が肉体の外に分離して存在し、それが生きたままでいることを
人々に証明出来るのか?」

「あなた達キリスト教徒は、人間の理解力、自由な意志、記憶力などを、永遠の存在である霊魂に宿る属性であると
言っている。しかしそれらは自然が、生物である人間に、存在と感覚の他に見解、意見を与えて
多少高尚にしたもの以上では無く、これらの資質はどれも不滅の兆候でないばかりか、むしろ肉体と綿密に
関連するもののように見えるが?」
人間の理解力、意思、記憶力などは、肉体が衰えれば同じく衰えるではないか。だとすればこれらは
魂の属性ではなく肉体の属性である。

これらの疑問に宣教師たちがどのように答えたのか、記録には残っていない。

Posted via email from realtime24's posterous

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