地球上のすべての情報を検索できるようにする。このミッションに従って、グーグルは図書館や伝統メディア企業と組んで、膨大な過去の書籍、雑誌、写真、動画、そして新聞のデジタル化を着々と進めている。これまで一部の人にしか利用できなかったコンテンツや、埋もれたままになっていた古いコンテンツが、誰もがオンラインで検索して閲覧や視聴ができるようになってきている。さらに無料で閲覧できる範囲が拡大していることも、ユーザーにとって有難い。10日ほど前に、グーグルの支援で無料閲覧できる米雑誌のバックナンバーが増えてきていることを伝えた(こちらを参照)。同じように、新聞社と組んで進めている過去記事のアーカイブの拡充に伴い、無料閲覧できるニュース記事も増えてきている。
最近では次の4紙も、創刊に遡って膨大な新聞記事がGoogle News Archiveで無料で閲覧できるようになった。
・The Montreal Gazette(1867年7月1日〜)
・The Sydney Morning Herald(1830年1月14日〜)
・St. Petersburg Times(1876年2月21〜)
・Pittsburgh Post-Gazette(1916年3月18日〜)たとえばThe Sydney Morning Heraldは、180年前からの過去新聞が閲覧できる。過去の新聞を当時のイメージのまま、拡大しながら読める。ただし古い新聞は必ずしも保存状態が良くないので、読みずらい記事も少なくない。
デジタル化された新聞記事は、News Archive Searchだけではなくて、一般のGoogle Searchでも検索できるようになっていく。でも過去のニュース記事を探す場合は、フィルタリングがされているNews Archive Searchを利用すべきであろう。
ニュース記事のアーカイブで最も質量とも充実しているのが、NYタイムズ紙である。1851年からのすべての記事がデジタル化されており、大半がテキスト化もされている。ただしNYTの場合、すべての過去記事が無料では閲覧できない。以下のように、年によって課金される。
ペリーの黒舟来航に関連するニュース(1852年〜)やタイタニック号沈没に関連するニュース(1912年)は無料ですべて閲覧できる。しかし1923年から1986年までの記事は有料となっているので、第二次世界大戦のニュース記事などは無料で読めない。
先に紹介した4紙でよければ、1923年から1986年までの記事も無料で閲覧できる。たとえば第二次世界大戦の勃発となったドイツ軍によるポーランド侵攻を伝えるThe Sydney Morning Heraldの記事(1939年9月2日)は以下のように閲覧できた。
◇参考
・Browse Newspapers in Google News Archive(Google Operating System Blog)
・米雑誌のバックナンバー,グーグルの支援で次々と無料閲覧に(メディア・パブ)
・"Google News Archive Search",歴史的な新聞記事を横断検索(メディア・パブ)
無料ってのがありがたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿