バンクーバー五輪でのロシアの弱さには目を覆うものがあります。下の表は今日までのロシアのメダル獲得数(赤字)と、過去の実績を一覧表にしたものです。(データ出典:ウィキペディア)
これを見ればロシアの凋落は一目瞭然です。なぜロシアはここまで弱くなってしまったのか?その背景を経済的、社会的な見地から考えてみたいと思います。
実はこれに関して今日のニューヨーク・タイムズに興味深い記事が出ていたのですが、要約すれば:1.ソ連邦の崩壊で国家がスポンサーとなって選手を盛り立て、国威高揚を図るインセンティブが無くなった
2.ソーシャル・セイフティーネット(社会福祉制度など)が取り払われたため、選手は競技と生活の二者択一を迫られた
3.スケートリンクが自動車販売店やショッピング・モールに変身した
4.優秀なコーチが生計を立てるために外国に移住してしまったなどがその原因のようです。
こんにちのロシア人は或る意味では西欧人よりも資本主義を信奉しています。
だから国民の心のよりどころとしてのスポーツという側面が完全に朽ちてしまっているのかも知れません。
これを嘆かわしい事と見るか、歓迎すべき事と見るかは個人の主観の問題でしょうけど、僕個人としては計画経済や全体主義の崩壊のインパクトを改めて思い知らされる気がしました。
via markethack.net
一覧表を見て驚いた。原因は十分なっとくがいく。国の崩壊につながらなければ良いが。
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