2009年8月7日金曜日

おたんこなすの『おたんこ』って何?

もとは「おたんちん」という語が変化して「おたんこなす」になったようです。
 「おたんちん」は、江戸の新吉原で嫌な客をこのように呼んだらしく、要するに廓の言葉だったのです。では、「おたんちん」は何処から来ているのか。「大言海」によれば、ボタモチヅラ(牡丹餅面)の転か、とあります。  もう一つ、説があって、これは「ちん」は愛称で、「~ちゃん」とか、「~やん」と同じもの。
(よたろーのほーむぺーじろーhttp://homepage1.nifty.com/yotarou/gogenro2.htmlより)

 では、なぜ「なす」と結びついたかですが、これは何の根拠もなく単なる私の想像なのですが、ナスは昔は、多食すると婦人病になるとか、秋ナスは種子が少ないから嫁には食わすなとか、色のぼけたナスを「ボケナス」とか呼ばれ、いい使われ方をしていないことが多いので、おたんちんに嫌われ者のナスがくっつき、人をののしっていう言葉が完成したのではないかと思います。
 
 ちなみに「ナス」の語源は、「為す」という説があります。ナスは瓜科の植物ですが、ウリの花は無駄花(咲いても実のならない花)があるけど、ナスの花にはそれがない、つまりナスの花は実をなすということです。
 
 でも、ナスにも「一富士、ニ鷹、三なすび」と、いい意味で使われることもありますね。でも、なぜ三番目にナスがくるか知っていますか?それはね、徳川家康が、三保の松原で、ナスの早場ものを見て、値段を聞いて驚き、「駿河で高いものといったら富士山と鷹山(愛鷹山)のみと思っていたら、ナスもずいぶん高いものだ。」と言った事に由来するそうです。

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