先日主催したイベントにスピーカーとして登壇いただき参加者から大好評だった池田清彦先生の本。痛快。
こういうことが学べる。
・濃厚なつき合いはなるべくしない
・車もこないのに赤信号で待っている人はバカである
・心を込めないで働く
・他人を当てにしないで生きる
・おせっかいはなるべく焼かない
・自力で生きて野垂れ死のうとても共感した。
コミュニケーションに悩んで鬱になったり自殺したりするのは不幸だと思う。端から対人関係など気にしないで生きていけばよいわけである。私たちは子供時代に人口密度の高い教室に10年以上閉じこめられ、隣人と仲良くならなければいけないものだと信じ込む。友達を作れないことは悪いことであり欠陥だと思い込んでしまう。
だが池田先生曰く
「人間は社会的な動物であり、ひとりでは生きられない、とよく言われるが、それは現在の社会システムが強い分業体制になっているからであって、人は本来生きようと思えばひとりで生きていけるのである。」
他人と深く関わらずに生きる幸福について、歯に衣着せぬ持論を展開されている。もともとグループの外に立っていたいタイプの人間には共感ポイントの連続である。人を寄せつけない生き方に、ついつい引き寄せられてしまう。
「私は何を言いたいのか。他力を頼まず自力で生きて、力が尽きたら死ぬのが最も上品な生き方だ、ということだ。」
孤高な生き方は究極的な上品なのだ。他人とのつきあいに悩んで死ぬより、そもそも深くはつきあわないで果てる生き方もいいじゃないかと思う。逆説的だが、上品な孤高を守る人の周りには、この先生のように、人が集まってきてしまうもののようだ。
この本が"歯に衣着せぬ"というのは本当である。やりすぎなんじゃと思うところもあるがそれがまた魅力。
「たとえば、新しく引っ越してきた人に、「この町内会のしきたりはこうなっているんだから、さしでがましいとは思いますが、かくかくしかじかのようにした方がいいですよ」と言う。本当にさしでがましいと思うなら黙ってろ。町内会など知ったことか。バカヤロウ。矢でも鉄砲でも持ってこいって。私ならすぐケンカだな。」
わはは。
・やがて消えゆく我が身なら
http://www.ringolab.com/note/daiya/2005/03/post-212.html
2009年5月29日金曜日
他人と深く関わらずに生きるには - 情報考学 Passion For The Future
via ringolab.com
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