私はいまフランク・パートノイの書いた「FIASCO」と言う本を読んでいます。ビックバンが本格化してアメリカからどのような投資銀行や証券会社が上陸して来て、そこにはどんな連中が働いているかを知るには最適な本だと思います。著者のフランク・バートノイは、モルガンスタンレーで先端的なハイテク金融商品「デリバディブ」をあつかう部門に所属し、現代の投資金融の最先端を行くハイテク商品デリバディブの創出からセールスまでを担当し、目覚しい成績を上げた。彼らは秀才揃いで、成績が良ければ、二十歳そこそこの若さでも100万ドル前後も稼ぎます。しかし著者はやがて、モルガンスタンレーを始めとする投資銀行が創り、売り、途方も無い利益を上げているデリバティブの多くがただの賭博にすぎず、買い手に無知に付け込むものであり、投資銀行は利益のために客に損をさせ、多くの犠牲者を出す事をまったく意に介しないばかりか、大損をして必死になった犠牲者をさらに食い物にすることで徹底的に暴利を貪るのを当然としていることに気づき、ハイエナのような投資銀行の商法に疑問を抱くようになってモルガン・スタンレーを退職しました。ヤクルトも彼らの餌食になったのです。彼らに掛かれば日本の企業の社長や経理担当重役を罠にかける事ぐらい朝飯前でしょう。さらに日本の金持ちをペテンにかけて巨大な利益を稼ぎ出すことを狙っています。おそらくアメリカでもバブルが崩壊したときデリバティブが大問題となることでしょう。著者も98年中にFIASCO(大破局)が来ると予言しています。
via blog.goo.ne.jp
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