アメリカ国土安全保障省と FEMA (緊急事態管理庁 )が発表した今年5月3日までの自然災害マップだ。黄色の部分が災害のあった地域。
白の地域が「災害のなかった地域」となっている。
私たちにはほとんどの地域が黄色、すなわち自然災害があったようにに見えるのだが、皆さんはどうだろうか?このマップを見たときに感じたことは、今起きているのかもしれない地球の変化に対しての無力感だ。
そして、注意深く見るとわかるのが、自然災害の多くが食料生産と密接に関係している地域で発生している。災害は様々だが、干ばつ、洪水、あるいは悪天候により農地を一掃されてしまっている。
これらの農地の多くは少なくとも1年間は回復しないと見られている。
あなたがドルもゴールドも何も持っていなくとも、仕事がなくても、インターネットに接続できなくても、それらを気にすることはないかもしれない。
食糧と飲料水がなければ、どのみち文明は崩壊するのだから。
2007年から2008年には各地で食糧暴動が起きた。しかし、アメリカとカナダでは、パンも小麦も大豆もトウモロコシも不足することなく、食を楽しむことができ、経済の災害(リーマンショック)でも、輸入により米国の食糧供給は影響を受けなかった。
アメリカは最大の食品輸出国のひとつだが、今、私たちの国(米国)では、度重なる自然災害により自国での供給にも暗雲が立ちこめている。上の災害マップに、食料品産地を重ねたものが次の図だ。
2011年に自然災害を経験していない地域がほとんどないことがおわかりだろうか。私たちの心配はこの図が語っている通りだ。
(訳者注) 上の図の産地の分布が見づらいですが、このようになっています。上から、
■ 自然災害を受けた郡
□ 災害のなかった郡■ トウモロコシ
■ 冬小麦
■ 牛
■ 果物
■ オレンジ
■ 大豆
■ 雑穀類
2011年5月21日土曜日
In Deep: 完全な崖っぷちに立たされた世界の食糧供給
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