現在では使われなくなったようですが、電通PRが以下の「戦略十訓」を提唱していたそうです。(ソースはwikipedia)
1970年代に提唱されたものらしいのですが、売り手側からこの文章を眺めると確かにモノが売れそうですね。消費者からすれば馬鹿にされているわけですが。
1:もっと使わせろ
2:捨てさせろ
3:無駄使いさせろ
4:季節を忘れさせろ
5:贈り物をさせろ
6:組み合わせで買わせろ
7:きっかけを投じろ
8:流行遅れにさせろ
9:気安く買わせろ
10:混乱をつくり出せ
また、真偽のほどは不明ですが、商人(あきんど) (永六輔)(P156)によれば、大手広告代理店はヒトラーの広告戦略をバイブルとしていたらしい。ヒトラーはゲッベルスを使って革新的な「広告戦略」を行いましたが、「我が闘争」には以下のようなことが書いてあります。・宣伝は大衆に対してのみおこない、知識階級には命令すればよい。ゲッベルスは「19世紀は新聞であったが、20世紀はラジオである」といち早く気づき、ラジオを通じた広告戦略に邁進しドイツ国民を洗脳したそうであります。人間の内面は時代が変わって技術がいくら発展してもそう変化するものではありません。広く目的を達成するための情報伝播活動全体を広告というのであれば、宣伝主体が国だろうが企業だろうが、感情と情緒に訴えてくる「広告戦略」の有効性は普遍なのかもしれません。
・大衆は女性的であり、感情と情緒に支えられる。
・大衆の感受性は狭い。理解力はないし、すぐ忘れられる。
・大衆のなかに一人でも理解できない者がいたら、理解するまで繰り返せ。知り得なかったサービスや活用法を知ることもあるという点において、ターゲットである被対象者にとっても広告は有効な情報源ではあります。ただ、昔は新聞やラジオがメインだった広告媒体も、戦後にテレビが加わり、今ではインターネット上でも広告が溢れています。常に広告に囲まれている現代社会では、自分にとって本当に必要なものは何であるかを見抜く目がますます重要になってきました。
ではどうすれば広告に踊らされずにすむのでしょう。
電通の「戦略十訓」がモノの売り手側からの「買わせる」視点なのであれば、それを逆読みすれば消費者側からの「買わない」視点になります。中には詐欺まがいのものも混在している広告から身を守るにはリテラシーを意識的に高めていくとよいかもしれません。
思うに、広告主の戦闘力は広告代理店等による絶え間ざる研究によって時代が変わっても鍛えられているのに対し、被対象者である消費者の防御力は常に弱い。「戦略十訓」やヒトラーの広告戦略はこれからも有効であり続けるでしょうね。
1:なるべく使わない。貯める
2:モノはなるべく捨てない
3:無駄使いするな
4:四季を感じろ
5:贈り物を貰え
6:安く良いものを組み合わせろ
7:煽りに動じるな
8:流行は自分で作れ
9:熟考して買え
10:冷静になれ
2011年2月3日木曜日
広告戦略に騙されるな :投資十八番
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