お金とどうやって付き合っていくか、というのは重要な問題です。多くの関連書籍が出回っていて参考になりますが、まず抑えておくべきは資産運用法といった小手先のテクニックではなく、もっと大きなプロットだと私は思っています。
Everything You Ever Really Needed to Know About Personal Finance on the Back of Five Business Cards(the simple dollar)
にお金との付き合い方のプロットとしてわかりやすい絵図がありますので、引用しつつどういうことなのか紹介します。収入を増やしたり、支出を管理して余剰(GAP)をいかにしてひねり出すか。シンプルかつ当たり前だと思われがちではありますが重要なことです。以下の2〜4は個別の論点に過ぎません。 2.収入を増やす。
収入を増やすのはなかなか難しいことです。この図では、副業をするとか勉強しろといったことが書かれていますが、方法は人それぞれでしょう。今はサラリーマンでも将来独立するとか、転職するとか。スキルを活かして副業するとか。いずれにしても、収入増加を図ろうとすれば、それなりの勉強が必要だし時間もかかる。そして何より、チャレンジにはお金がかかる。
また、長期的なスパンで将来の収入増加策を練る場合と、短期的な場合とでは取り得る行動も変わってくるでしょう。時間軸も含めた費用投入量から期待した収入増加が見込まれるか否かの判断を十分に念査する必要があります。3.質素に生きる。
「質素に生きる」といっても、爪に火をともすような悲壮な覚悟で生活をする、ということではありません。スキルアップといった将来の収入増のための出費を続けていくためにも、無駄な支出はできるだけ行わないようにしたいものです。これは、心がけ次第で誰にでもできるという点で、先の収入増と比べると効率的に成果が上がります。
【参考記事】
・お金が貯まらない4つの理由
・無料で行う家計収支管理で無駄を省く方法
4.お金を管理する。
収支バランスの見直しはフロー面からの対策ですが、ストック面からの対策も重要です。例えば、有利子負債は早急に清算するとか、何かあった時にしか手をつけない生活防衛資金(emergency fund)を積んでおくといった対策のことです。生活防衛資金とは、数カ月分の生活資金をいつでも取り出せる流動資産(預貯金等)で別途管理しておくことをいいます。これは会社が倒産するとか、解雇されるとか、その他予期せぬ事態への備えとしておきます。有利子負債を一掃し生活防衛資金も十分に積んでいるのなら、その次のステップとして余剰金を運用する方法を考えることになります。
言い換えると、収支管理がデタラメで、かつ借金があり生活防衛資金も積んでいないような状態で資産運用を行っても意味が無く、危険でもあります。運用をあれこれ考えるのはやるべきことを片付けてからです。
【参考記事】
・投資を学ぶための4つのステップ
・資産運用7つの習慣! : ライフハッカー[日本版]5.自分の運命をコントロールする。
収支バランスの見直しを行い、お金の管理を適切に行うたったひとつの理由は、
お金持ちになるのが目的なのではなく、「自由」になること、に他なりません。上記1〜4はそのための手段に過ぎない。人生をある程度コントロールするためには、お金の心配から解放されなければなりません。手段と目的とを取り違えないようにしたいですね。
“It’s not about being rich, it’s about freedom.”
2010年10月17日日曜日
お金について心得えておくべき5つのこと :投資十八番
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