2009年12月5日土曜日

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Hackの語源 コンピュータの世界で我々がHackと呼ぶ時、それは非常に優れたプログラミン グ、または卓越した能力の産物、あるいはそれに至るプロセスを指す[1]。 Hackという言葉は、古くから使われており、70年代前半に、アメリカの大学へ 留学した若き日本人コンピュータ科学者(当時)の証言によれば、その時には 既に優れたプログラミングをHackと表現していたそうである[2]。 直接的な語源は、古くからマサチューセッツ工科大学で使われている俗語から 来ている。MITでは、徹底的に凝ったプラクティカルなジョークを指す。優れ たHackとは探究的であるが故にMITでは、一流のアートやエンジニアリングの 一種として認知されている。MITにおけるHackとは、数多くのノーベル賞受賞 者を出している世界最高の頭脳集団の1つであるMITの柔軟な発想の象徴である と言えるだろう。 MITでは、過去のすばらしい数々のHackとHacker達の栄誉を讃え、MIT博物館に 専用のギャラリーを用意し、定期的に本を出版[3]している。ギャラリーはWWW でも情報をサービスしている(URL: http://hacks.mit.edu)。 英語のHackには「ジャングルを切り開いて突き進む」いう意味がある( ex. hacked his way through the brush / Webster辞書より )。Hackとは、こ の「道なき道を独力で自分で切り開いてつき進む」というニュアンスが一番近 いだろう。 [1] Hackという言葉は、UNIXのカーネルのソースコード、sendmailのソースコー ドといった、手ごわいソースコードのコメント中で日常的に見る言葉である。 あたりまえだが、テレビやマスコミに出て来てハッカーという言葉の誤用を平 然としている連中は、一生見る事はないだろうテキストである。もちろん、ソー スコードを満足に読めないような三流、四流プログラマも同様であろう。 [2] あえて名前は秘すが、今では日本の計算機科学分野における権威的な肩書 を持ち、保守本流的なポジションにいる人である。ただし、個人的には権威的 でもないし保守的でもない。お酒を飲めば、ただのテニスフリークのオジサン に変身する。 [3]最新の本は "Is This The Way To Baker House?" A Compendium Of MIT Hacking Lore, Ira Haverson and Tiffany Fulton-Pearson (ed.), MIT Museum Masschusetts Institute of Technology Cambridge, Ma 1996. (この 本はMITミュージアムが作成しているもので、一般の書籍扱いにはなっていな い。直接MITに行かなければ入手できない。) (解説)すずきひろのぶ hironobu@h2np.suginami.tokyo.jp 1998年7月28日 改変なき条件下にて再配布自由

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