2009年10月26日月曜日

投資小僧の金相場日記 世界最強通貨 〜 その名は「ゴールド」Ⅱ

国内では、円は強い通貨であり、円建ての金価格は円高局面だと下がると考えている人が多い。 故に多くの人達が金を買うよりも預金したり、株を買った方が効率良いとみなしている。 しかし、本当に円は強いのだろうか? 以下、10年間の主要国の通貨と金価格の力関係を見てみましょう。  ⇒ 人気 Blog RankinG

10年間のドルに対する上昇率
(1999年9月16日 ⇒ 2009年10月23日)

1位 金(ドル建て) 
+311%    257.0ドル ⇒ 1056.4ドル 

2位 スイスフラン・ドル 
+51.4%   0.655ドル ⇒ 0.9915ドル

3位 ユーロ・ドル
+46.1%   1.040ドル ⇒ 1.5006ドル

4位 オーストラリアドル・ドル
+41.1%   0.650ドル ⇒ 0.9170ドル

5位 カナダドル・ドル
+39.7%   0.680ドル ⇒ 0.9500ドル

6位 ドル・人民元(※)
+17.4%   8.2765元 ⇒ 6.8336元

7位 ドル・円
+11.2%   103.72円 ⇒ 92.07円

8位 ポンド・ドル
±0        1.630ドル ⇒ 1.630ドル

9位 インドルピー・ドル
−6.75%   0.02305ドル ⇒ 0.02150ドル

※ 2005年7月21日、中国政府は固定していた対ドル為替相場を変動相場制に切り替えた。 これが人民元切り上げのスタートとなる。 また、中国人民銀行(中央銀行)は通貨バスケットを参考に交換レートを決めているが、バスケットの中身は公表されていない

上のデータからわかるように円は主要国の中でも弱い通貨と言える。また、この10年間でドルインデックスは99.5 ⇒ 76.43まで下落している。下落率は24%。つまり、主要国の通貨はドルに対して平均24%上昇していることになる。しかし、円の上昇率はわずか11.2% これらの関係は各国の金価格上昇率にもはっきりと相関関係が出ている。強い通貨ほど金価格の上昇率が低い。

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10年間の各国通貨建て金価格上昇率
(単位:1トロイオンス、日本のみグラム表示)

1位 イギリス
4.12倍   157ポンド ⇒ 647.17ポンド

2位 アメリカ
4.11倍   257ドル ⇒ 1056.4ドル

3位 インド
4.09倍   12000ルピー ⇒ 49032ルピー

4位 日本
3.64倍   836円 ⇒ 3045円

5位 オーストラリア
2.57倍   445豪ドル ⇒ 1143.7豪ドル

6位 カナダ
2.55倍   435加ドル ⇒ 1112.3加ドル

7位 ユーロ
2.47倍   285ユーロ ⇒ 703.2ユーロ

8位 スイス
2.24倍   475フラン ⇒ 1065フラン


☆ 主要国の金価格チャート(5年間) ⇒ USA GOLD

マクロの観点から見ると、全ての通貨は金に対して下落していることがよくわかる。つまり、この10年間で裏付けのない通貨を刷り過ぎたことによる通貨インフレーションが各国で起きているということだ。決して、ドルだけの問題ではない。為替レートとは弱い者同士の力比べにしか過ぎず、皆同じ方向に向かっている事に変わりはない。円は10年間でドルに対しては11.2%上昇したが、金に対しては72.5%価値を失っている。 ⇒ FC2 Blog Ranking

東京金のテクニカル分析

東京金日足 一目均衡表 C  
東京金日足 一目均衡表、青ラインは転換線、赤ラインは基準線

国内金価格は、もちあい相場から上昇トレンドに移行したため、押し目待ちの押し目なしの格言通りの動きに入っています。テクニカルはここ数年の中でも最も強く、オシレーター系の指標は買われ過ぎの状態になっても針はメーターいっぱいの振り切れたままであり、強さを物語っている。このような強い状態に入ると、しばらく調整ポイントは一目均衡表の転換線付近までとなる。現在、転換線は3103円まで上昇し、26日〜28日まで高値3163円を超えないと仮定すると、転換線は28日まで3103円を維持する。29日以降、再び上昇。現状、いつ調整が入ってもおかしくない状態にあるため、3100円以上の価格帯では下落時の押し目を買うのが基本だろう。基本、2008年の高値3363円まで節目がないため、現状、買い場であるが、上に行けば行くほど途中道中の急落は大きくなるため、急騰時に買うのは避けた方が良いと思える。第一段階の買い場が3100円未満だとすると、3100円以上3363円以下は押し目買い狙いの第二段階となる。3363円前後付近になると、買いつく人がたくさん増えるため、上下激しい空中戦になると思います。この空中戦に巻き込まれないようにするためにも、安いうちに買い、しっかりホールド(維持)しておくことが大切だと思います。

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下記に掲載されている書籍は金投資する方にはぜひ読んでいただきたい本です。金市場の表と裏、歴史を知りつくした世界ナンバーワンのゴールドアナリスト、ジェームス・ターク氏の著書「ドルの崩壊と資産の運用」、そして、今回、私が最もお薦めする本は米国人の若き歴史・経済学者トーマス・ウッズの著書「メルトダウン 金融溶解」。 とくに8月にまだ発刊されたばかりの「メルトダウン 金融溶解」は、すばらしの一言に尽きる。久しぶりに良書を読んだ気がする。この本は、金投資家だけでなく全ての人が読むべき本だろう。本書では、国際金融資本家の支持するケインズ派の経済学を真っ向から否定し、オーストリア派の経済学者として、誰に金融危機の責任があり、これからどうするべきかを教えてくれる。また、金本位制の重要性、インフレ・デフレとは何か?真の経済学も簡単に学ぶことができるだろう。何回も読み返すだけの価値ある本だと思う。また、FRBを廃止に追い込もうと日夜戦い続けている米共和党下院議員のロン・ポール氏と副島隆彦氏がこの本を推薦している。

Thomas E.Woods Jr  
Thomas E.Woods Jr

1972年米国生まれ ハーバード大卒後、コロンビア大学で博士号を習得。歴史・経済学者であり、現在、経済学のオーストリア派であるルードヴィッヒ・フォン・ミーゼス研究所の上級研究員である。著書「メルトダウン」は2009年3月に刊行されるやニューヨーク・タイムズ紙を始めとする各種のベストセラーランキング入りし、9カ国語に翻訳されている。 HP ⇒ http://ThomasEWoods.com


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