2009年10月16日金曜日

失われるドルの価値、そして基軸性 ~1$=50円の可能性 ②~:イザ!

今後、ドルがどう価値を喪失していくかを、かつての基軸通貨であった英国ポンドの例で観てみよう。
ただ、あまり昔と比較してもしょうがないので、ドルが1$=360円の固定相場が崩れる1971年から、英国ポンドがどうなっていったのか追いかけてみることにする。

  USD/JPY 下落率 GBP/JPY 下落率
1960年代 360.00 基準 1008.00 基準
1971年1月4日 357.73   856.33  
1972年1月3日 314.86   803.52  
1973年1月2日 301.39   707.42  
1974年1月2日 280.82   647.15  
1975年1月2日 300.66   701.44  
・・・ ・・・   ・・・  
1980年1月2日 238.45   534.77  
・・・ ・・・   ・・・  
1985年1月2日 251.80   289.07  
・・・ ・・・   ・・・  
1990年1月2日 146.25 59% 235.61 77%
・・・ ・・・   ・・・  
1995年1月3日 100.52   157.05  
・・・ ・・・   ・・・  
2000年1月3日 101.70   165.47  
・・・ ・・・   ・・・  
2005年1月3日 102.83   195.97  
・・・ ・・・   ・・・  
2009年10月15日 90.41 75% 146.75 85%

1£=1008円だったということがわかっているのでそれを基準とするが、1960年代には既に英国経済は覇権を失い、米国が一世を風靡している時代なので、ポンドは既に価値が下落していることを前提に観ていただきたい。それでも、ポンドは1960年代から現在までに85%の価値を失っている。逆に米ドルはまだ、75%の価値しか喪失されていない。まさしく過大評価されている。米ドルが基軸性を失い、単なる米国だけの通貨となった場合、少なくともポンドの例からは、1960年代から85%の価値を失うことを前提にすれば1$=54円となる。
先の記事で紹介した三井住友銀行のストラテジストの見解は、その到来がいつかは別にしても、1$50円時代がいずれ来ると考えるのが、過去の経験則から読み取れるのである。

Posted via web from realtime24's posterous

0 件のコメント:

銀行株

Only Wire

    フォロー