龍馬が暗殺される1年前、京都に上洛していた前土佐藩主の山内容堂に大政奉還論を進言するため、京都に向かう船中で龍馬が後藤象二郎に示した新国家構想、いわゆる「船中八策」に「上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事」とあり、また暗殺直前に龍馬が直筆で書いた「新政府綱領八策」にも議会制度の導入が盛り込まれている。
さらに龍馬暗殺の翌年に龍馬の同志である海援隊が出版した「藩論」を読むと、龍馬の考えていた政治体制は、身分の差別なく全民衆の投票によって政治を行なう代表を決めるが、それが衆愚政治に陥らぬように二度の投票手順を踏む仕組みになっている。現代の間接民主政治を龍馬は140年以上も前に既に構想していた。
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