【ワシントン13日時事】ブッシュ前米政権下、極秘の対テロ作戦がチェイニー副大統領(当時)の指示で議会に知らされていなかったとの疑惑をめぐり、上院情報特別委員会のファインスタイン委員長は12日のFOXテレビの番組で、パネッタ中央情報局(CIA)長官から6月24日に議会側に対し、極秘作戦の存在とチェイニー氏の隠ぺい指示を認める説明があったことを確認した。
これに関連して民主党のダービン上院院内幹事は12日のテレビ番組で、議会に通告しなかったのは「違法」とし、調査が必要との考えを表明。上院司法委員会のレーヒー委員長も別のテレビ番組で「副大統領といえども、法を超えられない」と指摘し、隠ぺい疑惑の真偽を知りたいと述べた。(2009/07/13-14:20)
【ニューヨーク14日共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は13日、ブッシュ前米大統領が2001年の米中枢同時テロの直後、中央情報局(CIA)に対し、国際テロ組織アルカイダ最高幹部らの殺害を内密に許可していたことが政府当局者らの話で分かったと報じた。ブッシュ大統領が署名した極秘指令により、CIAは、世界のどこであってもアルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者らを拘束、殺害することが許可され、作戦実施の際には少人数チームが派遣されることになっていたという。
しかし、オバマ大統領に起用されたパネッタCIA長官が最近になって殺害計画の存在を知り、中止を指示したという。
2009/07/14 13:53 【共同通信】
ワシントン(CNN) ブッシュ前大統領が米同時多発テロ以降、テロ計画を阻止するためとして、国家安全保障局(NSA)による令状なしの盗聴活動を大統領権限で許可していた問題をめぐり、司法省、中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)などの監察官による調査報告が発表された。情報当局者らへの聞き取り調査の結果、盗聴によって得られた情報がテロ阻止につながった具体例はほとんどなかったことなどが明らかになった。ブッシュ大統領が盗聴作戦の存在を認めたのは05年。裁判所からの令状なしの盗聴を禁止した78年の外国情報監視法に違反するとして問題となったが、大統領や政権高官らは、盗聴から得た情報がテロを阻止し、人命を救ったと主張、成果を強調していた。
しかし、報告書は「盗聴内容の大部分は、テロとは無関係と判定された」と指摘。情報当局者の多くは「盗聴が直接テロの阻止につながった例を、具体的に挙げることができなかった」としている。
報告書によると、CIAには盗聴によって得た情報の有用性を検証する仕組みがなく、それぞれの情報がテロ対策にどう結び付いたかは記録されていない。また、FBIやCIAの要員からは、「盗聴から得られた情報には詳細が不十分だった」「情報の提供を受けられるのはごく少数の職員に限られていたため、十分に活用できなかった」などの批判も上がったという。
報告書について、上院情報特別委員会のファインゴールド議員は「違法な盗聴作戦がどれだけひどく、有害だったかを示している」と語った。
via asyura2.com
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