2009年7月1日水曜日

メディア・パブ: AOLが世界最大級のオンライン雑誌社を目指す,タイムの紙雑誌リソースに頼らず

AOLが世界最大級のオンライン雑誌社に変身するかもしれない。 

 ダメ会社の代名詞的存在となり,Time Warner のお荷物部門に転落していたAOL。とうとうTime Warner からも見捨てられ,独立した株式会社として再スタートすることになった。 

 正直なところ,AOLなんて過去の会社と思って無視していたのだが,意外にもおもしろい展開を見せ始めている。まず今年3月にトップが変わった。AOLの会長兼CEOに,Google副社長(広告担当)のTim Armstrong氏が就任したのだ。そこで動いた。バーチカルな分野のオンライン雑誌(オンラインサイト)を数多く擁した,世界最大級のオンライン雑誌社を目指す。そのためにMediaGlowのブランド名を冠したサイト(ベーター版)を立ち上げている。

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 ここで注目したいのが,Time Warnerとの関係である。Time Warnerといえば,世界最大級の雑誌部門(TimesInc.)を持ち,PeopleやFortuneなどの有力雑誌を多く発行している。こうしたTime Warnerの強力な雑誌ブランドやリソースを活用して,新生AOLの再出発に弾みをつけることも考えられたはず。

 ところが,Time  Warnerのリソースに全く頼らない戦略を選んだ。オンラインに特化した専門出版社として飛躍してていくためには,紙文化と決別するのも必要かも。紙雑誌の組織(人的リソースも含む)や文化(価値観)を引きずった形で,オンラインメディアを成功させるのは非常に難しいからだ。

 実は,AOLはオンライン出版で先手を打っていた。2005年に「米AOL,ブログ専門出版社のWeblogsを買収」していたのだ。まだ萌芽期にあったブログ出版社を,時代の流れから遅れつつあったAOLが買収したので,当時,驚いた覚えがある。そのWeblogsがら出ているEngadget や Joystiq,Autoblogなどは世界的に有名なブログブランドに育ってきている。Weblogが持ち込んだオンライン出版手法がAOLで根付き,ニッチな分野のターゲットオンラインマガジン(サイト)が生まれてきている。さらに外部のブログサイトの買収にも乗り出している。

Posted via web from realtime24's posterous

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