日本のケータイを使えば、確かに多くのWebサイトを利用できるし、フルブラウザもあるのだが、しょせんはインターネットを限定的に利用できる特殊な通信端末でしかない。日本のケータイは、インターネット端末と呼べるものだった試しなどない。そしてケータイは、かつてNECのPC-9801帝国がDOS/V時代の到来で瓦解したように、あるいはワープロ専用機がパソコンに市場を奪われたように、今後5年程度で消え去ろうとしているように思われるのだ。
今後10年はモバイル・インターネットの時代になるだろう。それは過去10年間のインターネットよりも、われわれの経済やライフスタイルに大きなインパクトを与える可能性がある。そのモバイル・インターネットの到来を告げる初めてのデバイスがiPhoneだった。アメリカ人はiPhoneでモバイル・インターネットの可能性に気付き、一斉に走り出した感がある。iPhoneはヨーイ・ドンの号砲を鳴らし、人々を目覚めさせた功績だけでも、売れた台数と無関係に歴史に名をとどめることになる象徴的なデバイスだ。
このまま行くと、これまでの日本のケータイは“失われた10年”になりそうだ。日本は真っ先にモバイルブロードバンドの可能性に気付いた国だったが、世界市場では何の存在感もないままに独自規格と閉じたネットワークにこもってしまった。ノキアやサムスンが何億台も売る一方、シャープですら1000万台程度。台湾ベンチャーのHTCはスマートフォンだけで累計出荷台数が1000万台を超えていて、いま米国でT-MobileとともにAndroid搭載のグーグルフォンを発表した(参考記事)。先週ニューヨークで行われたAndroid対応第1号端末の発表会をストリーミングで見ながら私は、あの場に日本人がいないことが象徴的だと思った。
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2009年6月26日金曜日
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